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原発はいらない 世界つながる 人間の鎖国会囲む(東京新聞)

2012-03-12 12:47:04

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「原発、いらない」「子どもを守ろう」「福島、返せ」


 東日本大震災発生から一年の十一日、脱原発を訴える市民ら約一万人(主催者発表)が東京都千代田区の国会議事堂を「人間の鎖」で取り囲み、シュプレヒコールをあげた。




 東京都練馬区から、息子(5つ)を連れて参加した夫婦は「国が原発事故の正しい情報を提供できていない無策ぶりに怒りを感じる。世界に対しても、子どもたちに対しても、恥ずべきことだ」と語気を強めた。




 人間の鎖は、首都圏で脱原発を掲げる市民団体が主催した。「原発大国」として知られるフランスから都内の大学に留学中の男性(24)は「放射能の影響で、食の安全が脅かされる現状を見過ごせない」と参加を決意した。同じような理由で駆け付けた外国人の参加者も少なくなかった。




 この日は、国内外の各地で脱原発を掲げるデモや集会が開かれた。福島県郡山市ではノーベル文学賞作家の大江健三郎さんらが出席した「原発いらない!3・11福島県民大集会」があり、約一万六千人が集まった。




 広島、長崎両市ではそれぞれ市民と被爆者による千人規模の集会があり、東海第二原発を抱える茨城県や、横浜市などでも、市民が「脱原発」を訴え街中を行進した。




 フランスでは「人間の鎖」に同国内の反原発行動では過去最大規模となる約六万人が参加した。ドイツでは計約二万人が各地の原子力関連施設に集結。イギリスでは市民ら約八百人が二十四時間デモを行い、台湾では計約一万人がデモや集会に参加した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012031202000031.html