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モルガンSのCEO:報酬不満なら「まず新聞読め」-認識甘いと苦言(Bloomberg)

2012-01-26 12:27:17

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1月25日(ブルームバーグ):米銀モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン会長兼最高経営責任者(CEO)は、投資銀行部門がなぜ報酬を減らさなければならないかを社員は理解しており、その理由が分からない者は考えを改める必要があると語った。

  ゴーマン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、報酬に不満を持つ社員に贈る言葉として、「認識が甘い。新聞を読めとまず言いたい」と発言。「2つ目に言えるのは、全体の幸福のレベルを定義する上で報酬を1年という文脈で捉えるなら、その人には仕事よりもずっと大きな問題がある。本当に不満なら銀行を去れ。人生はあまりに短い。それが最後の言葉だ」と述べた。

  事情に詳しい複数の関係者が先週明らかにしたところでは、モルガン・スタンレーはシニア・インベストメントバンカーとトレーダーの報酬を平均20-30%減らしている。また、1人の関係者によれば、同行は即金で支払う現金ボーナスの上限を12万5000ドル(約970万円)に設定し、賞与のより多くの部分を繰り延べ支給することにした。

  ゴーマン会長兼CEOは世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の場で、「世界の状況が様変わりし、銀行業界も根本的な変化を経験しており、われわれは考えを改める必要がある。この状況から脱し、パフォーマンスが回復し始めれば、それが報酬に反映される日が来るだろう。それまでは株主への配当を続けなければならない事実に配慮すべきだ」と訴えた。

  同行の昨年の利益は13%減の41億1000万ドルにとどまり、株主資本利益率(ROE)も4%とゴーマンCEOが目標としていた10%台半ばを下回った。

記事に関する記者への問い合わせ先:Michael J. Moore in New York at mmoore55@bloomberg.net;Erik Schatzker in New York at eschatzker@bloomberg.net

記事に関するエディターへの問い合わせ先:David Scheer at dscheer@bloomberg.net

 

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LYDUUZ1A74E901.html