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JR北海道 特別天然記念物のタンチョウ保護で減速運転 全国初の試み(各紙)

2013-05-23 20:30:15

時間を緩めて、タンチョウをじっくり観察しよう
時間を緩めて、タンチョウをじっくり観察しよう各紙の報道によると、JR北海道は23日、釧路湿原に生息する特別天然記念物のタンチョウと列車の衝突事故が後を絶たないことから、対象となる根室線の特定区間での列車の走行スピードを、試験的に減速する、と発表した。環境省などが事故防止対策を求めていた。

 

 同省によると、希少動物保護を目的にしたJRの減速運転は全国で初めて。JR北海道によると、減速運転は根室線厚岸―糸魚沢間(約10・6キロ)で6月1日から7月31日まで実施。対象は釧路発根室行き快速列車など3本と、根室発釧路行き普通列車2本の計5本。

 

現在、列車は同区間を、平均時速65キロで走行している。これを、期間中は55キロへと10キロ減速する。減速により、約2分の遅れが生じるが、接続列車への影響はないという。逆に、多くの観光客がタンチョウ観察で訪れる可能性がある。