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国連UNDPの人間開発報告 日本の「国民生活の豊かさ」の改善度も鈍化傾向 男女平等比率は79位(FGW)

2014-07-28 15:27:07

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UNDPimages国連開発計画(UNDP)が割きに公表した2014年版「人間開発報告書」で、国民生活の豊かさを示す「人間開発指数(HDI)」のランキングで日本は初めて韓国の後塵を拝し、過去最低の順位となったが、2000年以降の人間開発指数(HDI)の改善度でも韓国に倍以上の差をつけられていることがわかった。

 

HDIは教育や健康、貧困などの各種要因を総合した指数。日本は1990年に第8位まで上昇したが、その後は低下傾向を続け、2012年の16位、2013年17位と下がり続けている。韓国は11年17位、12年16位、13年15位と着実に順位を積み上げ、13年17位の日本より上位に立った。

 

13年の日韓の指数での差は、韓国(香港も同順位)とは0.001の僅差だが、2000年以来の年平均改善度をみると、日本は0.28なのに対して、韓国0.65、香港0.74,、シンガポール0.92と、日本より上位にあるアジア各国はいずれも日本の倍以上の改善度で、日本の国民生活がアジアにおいても相対的に低下基調にあることが伺える。

 

また日本の指数改善度は、1980年代は0.57、90年代は0.48だった。その後、2000年以降になって、改善のテンポが半減していることになる。国民生活の豊かさがある程度の水準に達すると、改善余地も限られるわけだが、それでも2000年代を通じて一貫してHDIが一位の座にあるノルウェーの過去の改善度よりも低い点が気にかかる。

 

UNDPが今回から導入したジェンダー開発指数(GDI)では、日本は79位。対象となった148カ国中の中位に位置した。韓国はこの指数では85位で日本より下位となった。香港(49位)、シンガポール(52位)は日本を上回った。GDIでは第一位は、ヨーロッパのスロバキアが占め、2位はアルゼンチンだった。

http://www.undp.org/content/undp/en/home/librarypage/hdr/2014-human-development-report/