名刺サイズの空気清浄機、登場へ。首から社員証と一緒にかけて、顔の回りの空気をきれいに。感染症対策にも。関電、NDE、カルテックが共同開発（RIEF）
2018-12-13 11:21:43
名刺サイズの携帯型空気清浄機が登場する。関西電力とNDE（兵庫県伊丹市）、カルテック（大阪市中央区）の3社が高効率の光触媒技術を活用して共同開発した。ウイルスや細菌による感染症の予防等への効果が期待される。首にかけて社員証などと併用で使えるという。
新製品は、NECフィールディング（東京都港区）とデンソー（大阪市西区）が、当面、病院や企業などの法人向けに販売する。実勢価格は2万5000円（消費税抜き）。NECフィールディングは自社の社員全員（連結約5500人）に同製品を配布した。
空気清浄機は、室内でも使える青色可視光応答型の光触媒フィルターなどで構成する。下の吸込口から周辺環境の大気中のウイルスや細菌、化学物質などを取り込み光触媒で分解、上の吹き出し口から清浄な空気を顔の周辺に送る仕組みだ。
通常、家庭用の空気清浄機は、フィルター方式が多い。それだとフィルターのサイズが小型化の限界となるほか、メインテナンスも複雑になる。新製品が活用する光触媒方式では、二酸化チタンフィルターに光をあてると発生するO2-とOH-が、空気中に存在するウイルスなどの有害物質を、水やCO2など無害な物質に分解できる。また、反応器、送風機、空気流路の各パーツの小型化にも成功した。
本体はプラスチック製で、サイズは、横 97mm×縦 75mm×厚 23.5mm。本体の重量は100ｇ。消費電⼒は1.5W、充電時間最大5時間で、駆動時間は最大８時間。名刺型サイズの大きさなので、社員証などのように首からぶら下げて携帯することで、常に顔周辺に清浄な空気を送り続けることが可能となる。
ウイルスや細菌による感染症の予防や、会議室、エレベーター内などの閉鎖空間での長時間滞在時の健康管理、飲食店、電車内などでも活用できる。
https://www.fielding.co.jp/news/htm/20181206-1.html?_ga=2.168754790.657828675.1544665596-1085115452.1544665596
Research Institute for Environmental Finance