世界の原子力発電所に対するサイバー攻撃のリスクが上昇している、と警告する報告書が英王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)から出た。
ハッカー等による原発関連施設へのサイバー攻撃としては、2010年にイランの核燃料施設のウラン濃縮用遠心分離機を標的として、スタックスネットを使ったサイバー攻撃が行われた事例が知られる。攻撃を受けた同設備がすべて稼動不能に陥ったほか、同国南西部のブーシェフル原発でも被害が発生した。これらの攻撃はその後、米国家安全保障局(NSA)とイスラエル軍の情報機関によるものと暴露された。
ただ、この案件のほかは、目立った攻撃は知られていない。報告書は、どこの国でも原発施設は、厳格な管理下に置かれ、外部と内部のシステムは遮断、ハッカーも容易にアクセスできない、という……
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