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東電福島第一原発2号機建屋内 配管から高濃度汚染水が漏洩。ストロンチウムなど5500万ベクレル(!) 事故から4年半経過で配管など金属疲労か(RIEF)

2015-11-06 13:06:57

Tepco3キャプチャ

 東京電力は5日、福島第一原発の2号機原子炉建屋内で、建屋地下にたまった高濃度汚染水を移送する配管から汚染水が漏れたと発表した。漏れた汚染水からはストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1㍑当たり5500万ベクレルもの高濃度が検出された。

 漏れた量は少なくとも225㍑になるという。床から採取した汚染水の濃度は、放射性セシウムが1㍑当たり1350万ベクレル、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が同3200万ベクレル。配管の上部部分ではセシウム1100万ベクレル、ベータ線5500万ベクレルに達した。

 

 東電によると、同日午前0時10分ごろ、建屋内で汚染水漏れを知らせる検知器が作動したため、2号機と3号機の原子炉建屋内から高温焼却炉建屋への汚染水の移送をそれぞれ停止した。

 

 東電社員が現場を調べたところ、滞留水移送配管の下部に設けた堰内と堰の外とにそれぞれ漏れた汚染水による水溜りができていた。漏れた汚染水は合計で少なくとも225㍑になる。床に空いた穴から汚染水が建屋地下に流れた可能性もあり、漏れた全量は不明という。

 

 漏れた配管部分は演歌ビニール製のシートで覆われているが、汚染水の水滴が落ちる状況だった。移送停止してから約2時間20分後に水滴の落下は止まった。東電は漏れた汚染水は建屋内にとどまっているとみられることから「環境に影響はない」としている。また漏洩を起こした配管の外観には目立った破損は確認できないことから、金属疲労を起こしている可能性などついて、今後、調べる。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_151105_14-j.pdf