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東電福島原発事故の被災区域の放射線監視装置。新旧装置並ぶ異例の事態。測定数値も異なる(河北新報)

2016-02-16 16:11:58

kahokuキャプチャ

 

 東京電力福島第1原発事故の避難区域などに福島県が設置した放射線監視装置(モニタリングポスト)で数値の異常が多発した問題を受け、福島県は15日、新しい装置の設置を始めた。

 

不具合の解消が見込めないことを理由に、県が契約を解除した納入業者が装置を撤去していないため、同一地点に2台が並ぶ事態になっている。

 


 15日は南相馬市鹿島区に2台を据え付けた。3月末までに新たに64台を導入し、学校の統廃合などで不要になった既存の40台を移設する。うち76カ所で2台の装置が併存する見通し。

 


 不具合が頻発した装置は福島電子計算センター(福島市)が昨年3月までに、8市町村に計77台を設置。運用開始直後から数値が異常に高くなるなど33台が正常に作動しなかったため、県は契約を解除し、速やかな撤去を通知した。

 


 これに対し、同社は昨年9月、「契約解除は一方的だ」として受け取るはずだった契約金など約5500万円の支払いを求め、県を提訴。県も装置の撤去を求める訴訟を起こす方針。

 


 県放射線監視室の和田穣室長は「新設分は問題がないよう管理したい。前の装置は県民に誤解を招かないため、早急に撤去するよう努力する」と話している。

 

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201602/20160216_63020.html