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プルデンシャル生命(日本) 生命保険金の使途 生前に指定できる保険開発。自前の生保信託会社設立、10月にも販売(FGW)

2015-07-14 20:43:06

prudentialキャプチャ

プルデンシャル生命保険は14日、契約者が保険金の使い方を事前に決めておける「生命保険信託」の専門子会社を日本で初めて、10月に設立する、と発表した。生命保険の保険金が、契約者(故人)の意図通りに使われないケースがあることから、信託契約によって、死後の保険金を、いつ、誰に、渡すかをあらかじめ決めておく仕組み。

 生命保険信託は、主に認知症の親や障害を持つ子供など、保険金の管理に不安がある人が受取人になる場合を想定しているという。契約者は保険料とは別に、信託契約の手数料がかかるが、信託報酬等を低く抑えることで、一定の需要が見込めると判断した。

 これまでも同様のサービスとしては、プルデンシャルが、三井住友信託銀行と提携したサービスがある。今回は、生保信託専門の信託会社を設立して、プルデンシャルがグループ内でサービスを提供できることになる。

 

 契約者はプルデンシャル生命との間で生命保険契約を締結すると同時に、プルデンシャル信託との間で、自分の死後に保険金を届ける先や方法等を決めた信託契約を結ぶ。実際に、支払いの段階になると、プルデンシャル信託が同生命に保険金請求を行い、受領した保険金は信託財産となり、信託契約で定められた方法で受益者に支払われる。

 

 受取人はNPO法人や学校法人などの公益団体も選べる。また新規の保険契約だけでなく、既存の保険契約者も適用できる。

 

生命保険信託の費用は、契約締結時に手数料5000円を払うほか、保険金を受領する際(死亡時)、受け取り保険金額の2%を信託財産から差し引く。また金銭信託中の財産管理手数料として、年額2万円を徴収する。

http://www.prudential.co.jp/pdf-files/20150714.pdf