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損保ジャパン日本興亜。日本の医療技術・医療経営の国際展開を保険面でサポート。インドなどアジア6カ国で日系医療機関向けの医師賠償責任保険販売へ(RIEF)

2015-12-09 15:04:04

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損害保険ジャパン日本興亜株式会社は、日本の医療技術の海外展開、国際貢献を保険面から支援するため「海外版医師賠償責任保険」を開発、7日から海外での販売に乗り出した。

 

 政府はわが国の医療技術・システムを海外展開する健康・医療戦略を打ち出している。日本の医療技術、サービス、機器をパッケージ化して、官民一体で海外展開しようというものだ。日本の高度医療技術については、アジア、中東、ロシア などを中心に関心が高く、すでに、各国に日本の医療 チームが実証研究や技術提供の目的で派遣されるケースや、日本の医療法人・民間企業が海外での医療機関の経営に携わるケースも増えている。

 

 
 ただ、海外でも医療行為による事故やトラブルが生じる懸念もある。また法制度、社会的習慣等の違いなどから、医療過誤の認識の範囲にも国によって違いがあるともいわれる。活動に参加した日本人医師が直接、賠償 責任を問われた場合、現在、日本で販売されている現行の医師賠償責任保険では対応できず、現状のままでは、医師の協力は十分に得られない懸念がある。

 

 そこで、損保ジャパン日本興亜は同社の海外ネットワークを活用して海外版医師賠償責任保険の提供をすることにした。医療の国際展開を推進している一般社団法人 Medical Excellence JAPAN(MEJ)の会員メンバーと連携し、海外で活動する日系病院等に対して、医師賠償責任保険を提供する。再保険のサポートも行う。


 海外で医療機関向けに提供する保険は、まず、 インド、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア の6カ国で実施する。市場需要を考慮して、今後、随時、他の国にも拡大していく予定だ。

 

 海外版の医師賠償責任保険は、対象国で実施した医療行為によって医療過誤事件等とみなされるような事案が起き、患者またはその遺族により損害賠償請求がなされた場合、被保険者が負担する法律上の賠償責任を補償する、としている。


 
 
 保険の引き受けは、同社の海外グループ会社が元受けとなり、損保ジャパン日本興亜は当該リスクを再保険として引き受ける。万一、保険適用となる 事故が発生した際は、海外グループ会社が現地の弁護士などの専門家と連携してサポートする仕組みを国ごとにとる。 

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http://www.sjnk.co.jp/~/media/SJNK/files/news/2015/20151207_2.pdf