太陽生命 フランス電力(EDF)発行の円建てグリーンボンドに30億円投資。PRI署名機関としてのESG投資の一環(RIEF)
2017-01-22 22:49:57
T&D保険グループの太陽生命保険は、ESG投資の一環として、フランス電力(EDF)が日本市場で発行する円建てグリーンボンドに30億円分投資する、と公表した。
太陽生命は、2007年3 月に日本の生命保険会社として初めて国連の責任投資原則(PRI)に署名し、これまでも環境、社会、ガバナンス(ESG)を投資評価に加えてきた。今回、EDFが日本で発行するグリーンボンドについても、こうした視点で投資対象に加えた。
EDFは円建て債券の発行を決め、先週末に条件を決定した。償還期間は10、12、15、20年の4本建てで、発行総額は約1000億円。このうち12、15年債が資金使途を環境プロジェクトなどに充当するグリーンボンドとなる。資金使途はフランス国内での水力発電事業等に投じられる予定。太陽生命はこのうちの12年物のグリーンボンドへの投資を決めた。
グローバルなグリーンボンド市場では、主にドル、ユーロでの発行が多く、円建ては珍しい。昨年9月に野村総合研究所が発行したほか、仏銀クレディ・アグリコルなどが、個人投資家向けに過去に発行したことがある程度。
生保各社は、超低金利下で長期の運用対象金融商品への投資に力を入れており、12年物のグリーンボンドは、円建てだと為替リスクがないメリットもある。一方のEDF等の海外の発行体にとっては、為替リスクを負担しても、低金利の日本市場での起債によって低コストでの調達が可能になるメリットがある。
http://www.td-holdings.co.jp/news/file/2461/1/t_290120_1.pdf