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34の世界の機関投資家(運用資産合計5兆€)が、世界の主要企業500社に温暖化ガス削減計画の立案を要求(responsible-investor.com)

2011-04-07 13:38:35

responsible-investor.com によると、世界の主要な年金基金などの34の機関投資家が、FTSE Gloabal 500にランクされている世界トップ500の企業へ対して、コスト効率の良い温室効果ガス排出削減計画の立案と実行を要求した。機関投資家の行動は、CDP(Carbon Disclosure Program)の新しい活動の一環である。

 投資家たちは、企業自身が排出削減するだけでなく、「十分な投資リターンが得られる」ように、温暖化対策投資を推進するイニシアティブをとるよう、求めている。また、排出削減目標が未設定の企業については、目標を設定すると同時に、それを公開することを求めている。活動、削減計画の公表については、CDPの報告システムを活用することをあげている。

 今回要求行動に踏み切った機関投資家のなかには、Aviva Investors, AXA Investment Managers, Bostom common Asset Management, Calvert, SAM, Sarasin などがいる。このうちすでに、CCLA Investment Managementは、削減目標を公開しない企業株の売却を表明している。今回の行動は、CDPが実施した新カーボン・アクション・スキームに基づく。これは、投資を守り、企業の温室効果ガス削減を加速するという両面で、投資家の要求に応えようというものである。CDPは世界の3000以上の企業の気候変動と水利用の情報をデータベース化しており、主要企業が抱えるこうした気候変動や水利用の重要性が、投資家の観点からも高まっていると指摘している。

く御堂に参加した各機関投資家からは様々な意見があがっている。「温室効果ガスの外部費用はその企業のキャッシュフローと収益性に影響を与えるものとして内部化しなければならない」CDPの削減目標を公開していない企業、特に電力や鉱物産業などの場合、その株を売せざるを得ない」「炭素削減への挑戦は株主還元へのキーになる」「効率的なエネルギーマネジメントは温室効果ガスの排出削減の促進と、より高い株主還元を両立につながる」などと述べている。

英語版も参考にしてください http://financegreenwatch.org/?p=572

CDPのホームページ https://www.cdproject.net/en-US/Pages/HomePage.aspx