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ゲイツ財団、マックとコーラにさよなら 保有株を全部売却(WSJ)

2015-02-19 14:12:04

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colaビル&メリンダ・ゲイツ財団がファストフードに見切りをつけたようだ。

米証券取引委員会(SEC)への提出資料によると、米マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏が妻と創設した同慈善団体が、米ファストフード大手マクドナルドと米飲料大手コカ・コーラの持ち株を2014年10-12月期に売却した。この2銘柄は7-9月期には財団の保有株でそれぞれ4番目と5番目の規模となっており、全保有高217億ドル(約2兆5800億円)のうち計約20億ドルを占めていた。

財団の資産は1994年からゲイツ氏の委託で、秘密主義で知られる資産運用家のマイケル・ラーソン氏が管理している。9月30日時点で保有していたコカ・コーラ株は2140万株、9億1400万ドル相当。マクドナルドは約1100万株、10億ドル強相当だった。

財団は米石油大手エクソンモービルの持ち株も売却した。ウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏ら他の著名投資家も10-12月期にエネルギー会社の保有株を売却している。バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは原油価格が急落した10-12月期にエクソン株約40億ドル相当を売り払った。

コカ・コーラの筆頭株主はゲイツ氏が取締役を務めるバークシャーであるにもかかわらず、ゲイツ財団がコカ・コーラ株を手放したのはなぜか。バフェット氏の親しい友人でもあるゲイツ氏は、財団にしても同氏のプライベート投資会社カスケード・インベストメントにしても、自身が直接投資を管理しているわけではないと話している。いずれの資産もラーソン氏が運用し、慈善活動に専念するゲイツ氏に定期的に報告している。

 

http://jp.wsj.com/news/articles/SB11096553489394754382504580470693149242002?mod=djem_Japandaily_t