米環境NGOのCeres、 地球温暖化防止のため「Clean Trillion」キャンペーン開始。2050年までに世界で44兆㌦のクリーンエネ投資を（FGW）
2015-05-30 23:28:16
米環境団体のCeresは、地球温暖化の進行を抑制するために、温度の上昇を2℃以下にとどめるために2050年までに44兆㌦のクリーンエネルギー投資を世界中で展開する「Clean Trillion」キャンペーンを始めた。
地球温暖化に歯止めをかけるには、人間の経済活動から排出される二酸化炭素（CO2）などの温室効果ガスの排出量を制限する必要がある。石炭火力などの化石燃料発電から太陽光、風力などの再生可能エネルギー発電への切り替え、住宅・建物等の省エネ化促進、途上国での低炭素化インフラ投資等、年間1兆㌦以上の新規投資が求められる。
これらの投資を2050年までに続けると44兆㌦に達する。
Ceresは、「このゴールを達成するのは、大きな挑戦である。しかし、もし、ビジネス界と、投資家、そして政策当局が共同して目標達成に向かえば、不可能ではない」と宣言、CleanTrillionジャンペーンを開始した。
キャンペーンでは、ビジネス界に求められる持続可能な行動として、それぞれのサプライチェーンを含め、明確な目標に向けた対応を求めている。2020年までに、温室効果ガスの排出量を25％削減、エネルギー効率化を少なくとも50％改善、電力使用を少なくとも15％削減、エネルギーの少なくとも30％は再エネから調達などをあげている。
ビジネス界は、政府の適切なエネルギー政策に基づいて、化石燃料エネルギー投資とクリーンエネルギー投資の間で生じているギャップを埋め合わせる重要な役割を演じることができる。
Business for Innovative Climate & Energy Policy
投資家は低炭素社会への移行を促進する重要な役割を期待される。投資家は気候変動リスクを投資ポートフォリオの中で適正に評価することが求められる。
クリーンエネルギー投資はあらゆる投資資産クラスにおいてリスク調整後のリターンを高める。クリーンエネルギーや気候変動への対応を実践している企業への投資家としての関与への期待。
Learn more about investors’ Carbon Asset Risk Initiative
Investing in the Clean Trillion.
More than 1000 global companies have signed the Climate Declaration, calling for national action on climate change.
Clean Trillion Downloads:
- Investing in the Clean Trillion: Closing The Clean Energy Investment Gap
- Investing in the Clean Trillion: Closing The Clean Energy Investment Gap Executive Summary
- Clean Trillion Fact Sheet
Research Institute for Environmental Finance