国際的な金融監督当局で構成する金融安定理事会(FSB)の気候変動情報開示作業部会(TFCD)は東京で開いた会合で、年末にまとめる報告書に向けた最初のレポートを公表した。
気候変動の進展により、経済・企業は従来にはない多様なリスクに直面する。海面上昇やエネルギー転換等による物理リスク(Physical risks)、 温室効果ガス排出企業が損害賠償を請求される可能性の負債リスク(Liability risks)、低炭素社会に移行する過渡期の移行リスク(Transition risks)などが代表的だ。
だが、それらの気候関連リスクは、現行の企業価値には十分に反映されておらず、情報開示の基準も明確でない。企業も金融機関も、さら……
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