国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の新事務局長に、メキシコのパトリシア・エスピノーサ氏。7月に現フィゲレス氏と交代へ。パリ協定の具体化役を担う(RIEF)
2016-05-04 00:46:18
7月に退任する国連の気候変動枠組み条約(UNFCCC)事務局長のクリスティアーナ・フィゲレス氏の後任に、メキシコの駐ドイツ大使のパトリシア・エスピノーサ氏が就任することが決まった。
エスピノーサ氏は、メキシコの外交官として、現在のドイツ大使のほか、オーストリア、スロベニア、スロバキア等の大使を歴任しているほか、ファルデロン政権時代には外務大臣を務めている。57歳。夫と二人の子供。
エスピノーサ氏は外交官として豊富な経験を持つと同時に、2010年のコペンハーゲン合意以降の気候変動問題の国際交渉でも力を発揮した。フィゲレス氏は、昨年12月のCOP21での国際合意成立に貢献した。
フィゲレス氏は、エスピノーサ氏の後継就任の情報を、自らツィッターで流した。フィゲレス氏もコスタリカの外交官で、UNFCCCの「顔」は二代続けて、米州の女性外交官が務めることになる。
パリ協定成立後のUNFCCC事務局長の役割は、協定を具体化するルールブックの制定や、各国が示した国別達成目標を国内法で担保することを後押しすることが中心となる。
11月にモロッコでのCOP22開催が最初の大仕事になる。