HOME5. 政策関連 |島根原発2号機、中央制御室の空調配管に、横1m×縦30cmの“大穴”。腐食が原因。稼動期間40年の半分経過にもかかわらず。劣化が進む原発施設(RIEF) |

島根原発2号機、中央制御室の空調配管に、横1m×縦30cmの“大穴”。腐食が原因。稼動期間40年の半分経過にもかかわらず。劣化が進む原発施設(RIEF)

2016-12-09 16:21:42

shimane2キャプチャ

 

 中国電力は、松江市にある稼動停止中の島根原発2号機で、運転を監視する重要施設の中央制御室の空調配管ダクトに横約1m、縦約30cmの穴が開いていることを発見したと発表した。穴は腐食によって生じたとみられる。

 

 同原発は東京電力福島第一原発事故後、2012年1月に定期点検で停止している。このため、周辺への放射能漏れの影響はないが、同空調喚気系統は、安全上、重要な設備に該当し、重大事故時に放射性物質が漏れた場合、穴から物質が漏れるか、あるいは制御室へ流入する恐れがあるという。

 

 このため、中国電は国や周辺自治体に連絡するとともに腐食が生じた原因の究明と、ダクトに生じた穴の補修作業を急ぐことにしている。

 

simaneキャプチャ

 

 中国電によると、再稼働申請に必要なデータを得る目的で8日午後、金属製の配管(約1㎡)の厚さなどを測るため、周囲に巻かれた結露防止用の保温材を外した際、配管の底に穴が開いているのが見つかったという。

 

 島根原発では昨年6月、原子炉からの低レベル放射性廃棄物の搬出に使用するドラム缶に、モルタル充填する際の添加水流量系の構成記録を、不正記載していた問題が発覚している。

 

 今回、空調配管ダクトに大穴が開いているのが見つかった2号機は、1989年2月に運転を開始、福島事故で停止するまで23年間稼動してきた。日立製作所製の沸騰水型軽水炉(BWR)。1号機は稼動40年超となって、昨年4月に廃炉が決まっている。

 

http://www.energia.co.jp/atom/press16/p161208-1.html