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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、海外不動産の専門家、元三井不動産の山田秀人氏を迎え入れ。海外不動産投資に本格参入か(RIEF)

2017-02-02 00:04:55

hidetoyamadaキャプチャ

 

 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、不動産投資を含む海外投資を強化するため、元三井不動産の山田秀人氏を、不動産部門の責任者として迎え入れた。山田氏は、ロンドンの英国三井不動産社長も務め、海外不動産のエキスパートとして知られている。

 

 山田氏は、日本の“伝説”の不動産マンとして内外で知られてきた。米国やシンガポールでの経験も豊富で、2008年から昨年4月まで英国三井不動産の代表を務め、英国市場での同社のプレゼンスを決定的に高めた。

 

 特に山田氏を有名にしたのは、2015年に英国の不動産会社のStanhopeと共同で手掛けたロンドン西部のWhite City Placeにある英放送局(BBC)のTelevision Centreの再開発事業だ。

 

 投資額は総額35億㌦ 強で、BBCは改築したビルで事業を続ける一方で、新たに空地部分を再開発し、住宅、ビジネス、ホテル、クラブ等が入居する大規模都市再開発している。同プロジェクトは、日本の不動産会社が海外で手掛けた最大の事業とされている。

 

 それ以外にも、他の日本の不動産・建設会社が、デフレの長期化で、英国から撤退する中で、 Hanover Square、 Angel Court、Moorgateなどのロンドン中心部の開発案件を次々と手掛けた実績を誇る。

 

 こうした「ミツイ・チーム」をリードしてきた山田氏は、英国だけでなく海外の不動産ビジネスの世界で、高い評価を得ている。その人物がGPIFにヘッドハントされたわけだから、「いよいよGPIFは海外事業に本気で取り組むのでは」との期待が高まっている。

 

 またGPIFは日本の年金基金の運用方針の先導役とみなされている。このため、GPIFが海外投資を本格化させると、次は、他の年金を含めたジャパンマネーも投資利幅の見込める海外投資を促進するのではとの観測も出ている。

 

 これまでのGPIFの基本ポートフォリオでは、運用資産は、国内外の債券、株の4資産への投資がほとんど。不動産は内外とも明確には位置づけられていない。しかし、REIT(不動産投資信託)などの投資対象もある。投資リスク分散化の観点から、内外不動産あるいは不動産金融商品を含む新たな資産分野にGPIFがどう動くかが注目される。

http://www.gpif.go.jp/