「トランプ氏の政策は『石器時代』に逆戻り」、俳優のシュワルツェネッガー氏、温暖化進行に逆行する石炭復興策を痛罵(AFP)
2017-05-27 11:21:31
【5月22日 AFP】俳優で前米カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーさんが21日、AFPの取材に応じ、ドナルド・トランプ米大統領が石炭産業を復活させる計画を掲げていることについて、米国を「石器時代」に逆戻りさせると批判した。
(写真は、第70回カンヌ国際映画祭が開催中の南仏カンヌのビーチで、ドキュメンタリー映画『ワンダーズ・オブ・ザ・シー3D』の宣伝をするアーノルド・シュワルツェネッガーさん)
南仏カンヌで開催中の第70回カンヌ国際映画祭で記者団と会見した。シュワルツェネッガーさんは、化石燃料を重視するトランプ氏のエネルギー政策が地球に及ぼす影響を悲観していると説明。トランプ氏は「石器時代に戻っている」「環境に関して誤解がある」と指摘した。
もっとも「1人の男」、特にトランプ氏のような無能なリーダーに地球は破壊できないとも主張。「彼(トランプ氏)は大統領に就任してから何もしていない。何もだ」とこき下ろした。
シュワルツェネッガーさんは「彼が石炭産業を復活させたいと言うのを聞いて、それは逆戻りだと思った。次は馬車を復活させると言い出すんじゃないか」と皮肉った。トランプ氏がいてもいなくても、私たちは皆前に進まなければならない」とも語った。
シュワルツェネッガーさんは、フランスの海洋学者、故ジャックイブ・クストー(Jacques-Yve Cousteau)氏の息子が監督を務めたドキュメンタリー映画『ワンダーズ・オブ・ザ・シー 3D(Wonders of the Sea 3D)』のプロデューサーとナレーターを務めている。
トランプ氏は1月、自身の後任としてシュワルツェネッガーさんが司会を務めている米リアリティー番組シリーズ「セレブリティ・アプレンティス(Celebrity Apprentice)」の視聴率が低いことをあざ笑っていた。