HOME10.電力・エネルギー |電源開発(Jパワー)、北海道南部の上ノ国町に、総発電量120MWの国内最大級の大型28基の風力発電所建設へ。第一弾の10基の建設に着手。タービンはドイツ・シーメンス製(RIEF) |

電源開発(Jパワー)、北海道南部の上ノ国町に、総発電量120MWの国内最大級の大型28基の風力発電所建設へ。第一弾の10基の建設に着手。タービンはドイツ・シーメンス製(RIEF)

2019-06-29 22:42:37

Jpowerキャプチャ

 

 電源開発(Jパワー)は、北海道南部の上ノ国町に、総発電量120MW(4300kW×28基)となる大規模風力発電設備の建設を開始した。完成すると国内のウィンドファームでは最大級の発電量となる。すでに同地で日本製のタービンを使った「上ノ国風力発電所」を稼働中。日本勢が風力発電機市場から撤退したので、今回はドイツのシーメンス製を使う。

 

 新風力発電所の建設地は、北海道檜山郡上ノ国町。Jパワーは、発電所全体として環境影響評価手続きを進めており、5月23日に経産省から評価書の確定通知を受けた。このうち、北海道電力の実証試験枠となる風車10基(定格出力41,532kW)分の建設工事を始めた。2021年9月末の運転開始を目指す。

 

Jpower2キャプチャ

 

 事業会社は、Jパワーの100%子会社の「ジェイウインド上ノ国」。同町では、2014年に総発電量28MW(2,333kW×11基、2,337kW×1基)の「上ノ国ウインドファーム」を稼働させている。この「第一発電所」では風力発電機を三菱重工業製を採用した。

 

 ただ、その後、三菱重工を含め、日立製作所など日本の風力発電機メーカーが国内での事業からすべて撤退したため、今回の発電機はシーメンス製(シーメンス ガメサ リニューアブル エナジー PTY LTD製)を採用した。発電機自体、定格出力4300kWと、「第一発電所」より倍近い発電性能を高めた大型である点も、ドイツ製を選んだ理由とみられる。

 

 
 Jパワーが北海道内で運営する風力発電事業としては7地点目。全国では26地点(運転中22地点、建設中4地点)となる。総出力は621MW(621,192kW)(運転中443.660MW、建設中177.532MW)。

 

http://www.jpower.co.jp/news_release/2019/06/news190627_2.html

http://www.jpower.co.jp/news_release/2014/03/news140331_1.html