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格付けのMoody's、 グリーンボンド評価で独自のGBA評価手法開発 5段階のスコアリング評価。最高評価GB1はグリーンの「トリプルA」(RIEF)

2016-04-01 01:27:19

Moody's1キャプチャ

 

格付け会社のムーディーズは、グリーンボンドを評価する独自の「Green Bonds Assessment (GBA)」手法を開発したと、発表した。

 

 ムーディーズは、開発したGBAについて、グリーンボンド発行体の信用力やボンドの調達資金でファイナンスされるグリーンプロジェクト の情報開示などを評価するための標準的フレームワークを提供するもの、としている。

 

 GBAの手法は、5つのキーファクターに基づいてグリーンボンドの包括的な評価をするための道具だ。それらは、①発行体の組織②資金使途③資金使途の情報開示④資金の管理⑤グリーンボンドでファイナンスされる進行中の環境プロジェクトに関する情報開示--の5つの視点だ。

 

 これらの5つのファクターにスコアをつけ、その総合スコア点を5段階のグレード評価で実践する形だ。5つのファクターの配点は①15%②40%③10%④15%⑤20%。これらの配点を加味し、複合加重因子スコア化する。

 

 各ファクターには、サブファクターも設定されている。たとえば①の組織については、(a)環境ガバナンスと効率的な組織構造(b)厳格なレビューや政策決定プロセスが可能な政策と手順(c)有資格で経験豊かな自前の人材の保有あるいは信頼できる第三者との連携(d)影響評価を含め、投資選別をする際の明確で包括的なクライテリア(e)事業の特性に沿った政策決定への外部評価、などが定められている。

 

 こうした評価プロセスに基づいて、発行グリーンボンドをGB1(Excellent)、GB2(Very Good)、GB3(Good)、GB4(Fair)、GB5(Poor)の5段階に分類する。GB1は、いわばトリプルA(AAA)というわけだ。

 

 Moody'sキャプチャ

 

 ムーディーズはグリーンボンドについて、免税債、非免税債両方の確定利付き証券(Fixed income securties)と定義づけている。そのうえで、証券発行によって、環境メリットを伴ったプロジェクトあるいは活動のために、資金を確保する手段と定めた。

 

 

 今回開示されたGBA手法は、発行体、投資家、仲介する金融機関、そした他の関心ある市場参加者に向けて提起された形だ。ムーディーズは今年初め(1月14日~2月12日)にGBAのドラフト案を公開し、関係する市場参加者からの意見を聴取、草案に反映させた後に今回公開した。

 

 

 市場関係者は、ムーディーズの手法は、各発行体が発行するグリーンボンドを評価する際に用いられるほか、金融手法としてはプロジェクトファイナンスや、資産担保証券(ABS)のようなストラクチャード・ファイナンス取引等の評価にも使われるとみている。

 

http://www.moodys.com/viewresearchdoc.aspx?docid=PBC_188333.