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ピーター・ピーダーセン氏呼びかけのクラウドファンディングで 6大陸14か国から25人の次世代リーダーが集う世界大会開催 10月に滋賀県近江八幡で開催へ(FGW)

2015-06-23 02:57:53

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 「既存の政治リーダーたちに地球の未来をまかせ続けるわけにはいかない。新しいリーダーを自分たちの手で育てよう」。日本在住24年で、企業のCSR活動や地球の持続可能性を訴えてきたデンマーク人のピーター D. ピーダーセン氏が、6大陸14カ国からの25人の若手リーダを集めて10月に日本で開催する予定の初の世界大会のためのクラウドファンディングが、予定の370万円をネットで超過達成し、大会開催のメドがたった。

 

 ピーダーセンさんは、日本人以上に日本語が堪能で、これまで20年にわたって日本で環境保全やCSRの仕事で第一線に立ってきたことで知られる。しかし、現状は遅々として変わらず、地球温暖化や、政治対立、人種・宗教摩擦、格差・差別の増大がむしろ加速している。

 


そこでピーダーセンさんは、この現状をどう変えていけるのか、いま何が一番必要なのか?と自問を繰り返す中で、既存のリーダーではもはや社会を変革できないと、実感し、「新しいリーダーシップ」を自ら育てようと立ち上がった。

 

 ピーダーセンさんは、滋賀県近江八幡市で長年、地域に根差して自然と企業活動の融合を目指してきた和菓子の老舗たねやの4代目社長山本昌仁氏と、近江八幡商工会議所会頭の秋村田津夫氏の二人と意気投合して、2015年1月、滋賀県近江八幡市に、一般社団法人NELIS-Next Leaders’ Initiative for Sustainability(日本語では、NELIS(ネリス)―次世代リーダーのグローバル・ネットワーク)を設立した。

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 NELISは世界各地で「持続性ある社会と経済」のために奮闘している「次世代のリーダーたち」のグローバル・ネットワークをつくることをめざす。第一歩として、今年10月中旬、近江八幡市で6大陸14か国から25人の若きリーダーが集う世界大会を計画、その開催費用をクラウドファンディングで募集した。彼らの日本への渡航費、宿泊費、食費、3日間のイベント開催費の一部として、370万円の募集を始めた。

 

 結果的に6月21日時点で、80人から383万2000円が集まり、目標額を達成し、初の世界大会のメドがついた。大会には6大陸から各1-2名と、日本から約10名が参加する予定。今回、1万円以上を寄付した人も招待される。

 

 この世界大会で25人が意気投合し、活動の明確な方向性がみえてくれば、2年目は英国のシューマッハ・カレッジで50名規模で開催、3年目は再び日本で100名規模で開く予定という。

 

 ピーダーセンさんは「いずれ、彼らが『Civilization100』といわれるように、世界各地に広がる数百、数千、数万人の次世代リーダーのネットワークへと波及させていきたい。しかし、まずは小さな一歩から・・・」と10月に向けての準備に追われている。

https://readyfor.jp/projects/NELIS

 

初の世界大会に参加予定の人たちは以下の顔ぶれです。

<アフリカ>
■ビリー・エンコマ(ザンビア)
「バナナペーパー」の製造を指揮し、日本とスウェーデンの起業家と二人三脚で女性の雇用と環境保全の同時達成を目指す。

 

(ビリーさん活動中)

 

<アジア>

■カリン・フェルナンド

環境問題と貧困解消に人生をかける情熱家。国際社会の在り方に対しても提言を行う。

■シュラヴァン・シャンカー

インドの若手起業家を応援すべく、現在起業中の次世代型ビジネス・リーダー。

<南米>

■タチアナ・フカマチ

「地球憲章」を次の世代に広めようと奮闘し、ブラジルの企業エグゼクティブの教育にも力を注ぐ。

<北米>
■ジョン・ブロッドヘッド

行政マンを経て、現在はNPOのリーダーとして「都市のグリーンデザイン」に取り組む。

<欧州>

■チャーミアン・ラヴ(イギリス)

社会起業家をグローバルに応援し、新しい資本主義へのブレークスルーを仕掛けようとしているVolansの若き共同創業者(ジョン・エルキントン氏と共同設立)。

■クロード・ジーゲンターラー(スイス)

世界40の大学に広がる学生の環境ネットワークOikosを築き上げ、現在は新しいリーダーシップと「学びの在り方」そのものを探求する。

<オセアニア>

■アルパード・マクショイ(オーストラリア)

メルボルン市で持続可能な都市づくりを目指すグローバルなネットワークC40の担当者を務め、元「全オーストラリア剣道チャンピオン」として、日本文化にも精通。

<日本>

■小野邦彦

「農業革命を起こす」と銘打って、日本とウガンダを股にかけて活躍する。

 

(小野さん、生産者さんと打ち合わせ中)

 

■松本紹圭

非営利法人「お寺の未来」を立ち上げ、現代社会における「お寺・仏教の役割」を問い直し、ヤング・グローバル・リーダーとして世界経済フォーラムにも招かれる。

■槌谷詩野

起業家のためのネットワークとコワーキングの場を提供するインパクト・ハブ東京を立ち上げ、社会起業・社会投資の仕掛け人として活動する。

■原ゆかり

ガーナの日本大使館に勤めながら奥地の村で学校・幼稚園やソーシャルビジネスの立ち上げを支援するNPOを自ら運営する。

 

 

(NELIS世界大会参加者マップ)

 

 

この素敵な25人の詳細は、NELISのホームページでぜひ覗いてみてください。