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太陽光発電の設置義務化 石巻市が災害住宅設計で基準(河北新報)

2012-06-08 14:14:58

宮城県石巻市は7日、東日本大震災の被災者が入居する災害公営住宅の設計に関するガイドラインを発表した。原則として、太陽光発電システムの設置や高齢者に配慮したバリアフリー化などを義務付けたのが特徴。市はガイドラインに沿って2014年度中に4000戸を整備する。
 ガイドラインは必須事項に(1)災害時の停電に備え、太陽光発電システムと蓄電池の設置(2)段差を解消するバリアフリー設計(3)屋上を一時的な避難場所に活用-などを盛り込んだ。
 日照や採光にも配慮するよう求めるなど、細かく条件を設定。小規模な住宅の場合は太陽光発電システムの設置義務を解くといった例外も設けた。

 敷地面積などの状況に応じて実施する推奨事項には、県産木材の利用やコミュニティー形成を円滑にするための屋外空間の整備などを挙げた。

 市は市街地に鉄筋コンクリートの集合住宅3000戸、沿岸・半島部の漁村集落には木造一戸建てや長屋を中心に1000戸の建設を計画している。

 市は「業務の効率化による工期の短縮や、一定の品質を保った住宅整備が期待できる。入居者が安心し、快適に生活できる住環境を整えたい」と話している。

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/06/20120608t11032.htm