HOME11.CSR |鹿島、2030年にCO2排出量を90年比で35%削減計画 政府目標を先取り(各紙) |

鹿島、2030年にCO2排出量を90年比で35%削減計画 政府目標を先取り(各紙)

2013-05-09 09:18:11

kashimaimages
kashimaimages各紙の報道によると、ゼネコン大手の鹿島は、2030年に施工高1億円当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を35%削減(1990年度比)するなどを柱とした中長期の環境対策計画を策定した。政府は11月までに新たな温室効果ガス(GHG)削減目標を定める予定だが、先行する形で同社独自の目標を設定した。


 鹿島の中長期環境対策計画「トリプルゼロ2050」は2050年最終年度とし、CO2排出、廃棄物、生態系影響の3つを実質ゼロにすることを目指す。中間段階の2030年にも目標値を設定している。




 同社の施工に際してのCO2排出量は90年度時点で施工高1億円当たり24.9トン。現時点で16%削減を達成しているが、これを30年に35%削減を目指す。建設業界はこのところ、市場全体が縮小傾向にあるため、建設業界全体の総排出量はもともと減っている。そうした環境下で、同社は、より厳密に施工高の原単位で目標を設定した。




 総排出量で比較した場合には、2030年に現時点(約21万トン)から2割減、90年度比で65%減に相当する削減となる。削減対象は、建設現場で使用する重機をGHG排出量の少ないハイブリッド重機に代替するほか、電力等の光熱費を再生可能エネルギーに切り替え、さらに施工工程を合理化するなどで実現する。




 また30年の目標では、建設廃棄物の最終埋め立て比率を現在の約3%からゼロにするほか、コンクリートや鋼材などの主要資材の再生材利用率を現在の約5割から約6割に高めることを盛り込んだ。目標達成に際しては、鉄鋼や素材業界とも技術開発で連携を強化する。