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砂から太陽電池、砂漠で発電 東大などが新エネ構想(FGW)

2011-08-25 20:19:51

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報道各紙によると、サハラ砂漠の砂から太陽電池を作り、超伝導で都市に送電する構想が進められている。東京大、東京工業大、中部大などの研究グループは24日、「アジア・アラブ持続可能エネルギーフォーラム」(名古屋市)で、新しいエネルギー供給モデルとして発表した。

同プロジェクトは、2008年から進められているサハラ・ソーラーブリーダー(SSB)計画。通常、太陽電池の材料にはシリコンが使われている。このシリコンは砂漠の砂に多く含まれていることから、砂漠の砂からシリコンを取り出して太陽電池を作り、それを日差しの強い砂漠に設置して発電、それを超伝導で電力を必要とする都市部等に送信する仕組みだ。

  中部大の超伝導・持続可能エネルギー研究センター長の山口作太郎教授は新聞に対して、「東日本大震災による原発事故後、エネルギーの安全性を求める声が高まっており、SSB計画はまさにそれに合致する。技術的には5年ほどで可能だ」と話している。超伝導は、物質をある温度以下に冷やすと電気抵抗がなくなる現象をいう。このっ性質を送電に利用することで、従来の高圧線による送電よりも10倍以上も効率性が高まる。

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