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やっぱり、がっかり ～ 細野大臣の閣僚級スピーチ～　COP17からの報告(KIKO)

2011-12-09 12:35:07

閣僚級スピーチで7日、細野大臣もスピーチを行った。スピーチは、震災・原発事故にかかわらず、（地球温暖化対策税を来年導入したいということを含め）気候変動対策はしっかりやるとは言ったものの、京都議定書第2 約束期間に参加しないことを繰り返し（もうみんな作ろうとしていますよ！）、かといって、具体的な代替案もなく、国内法を作るとか25％削減をやるとかいう具体的な国内方針も示さなかった。「やっぱり」、そして「がっかり」だ。
より良い代替策もないまま現存する法的拘束力ある京都議定書を離れ、そのせいで壊れても構わないとする方針は、法的拘束力ある新たな枠組みを作る道を遠ざけるものでしかない。それによって招かれる停滞の可能性に喜ぶのは、「経済活動が最優先！規制なんてイヤ！」と腹の中で思っている国内既得権益勢力だけだろう。
残念だがここダーバンで、日本が変わることを期待するのは難しそうだ。しかし、国内に帰ったら、「すべての国が参加する枠組みが必要」と金太郎飴みたいに言い続けるだけでなく、世界から支持されない日本の方針について膝を突き合わせて議論をし直し、再考し、新たな方針と戦略で臨んでいくべきではないだろうか。

KIKOのCOP17/CMP7通信No.4

http://www.kikonet.org/theme/archive/kokusai/COP17/Kiko_COP17_No.4.pdf