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「ダーバン合意」は誰のために進められたか 「99%の声」を消し去った(FOE Japan)

2011-12-12 17:02:32

FoE インターナショナル、クライメート・ジャスティス・コーディネーターであるサラ-ジェイン・クリフトンは、本日ダーバン・南アフリカにて終了した国連気候交渉について、次のように述べました。

「世界中の(99%の)人々は、またもや各国の政府によって深く失望させられました。アメリカ合衆国に続き、先進国はその排出削減への約束を撤回してしまったのです。さらに、気候変動への対策行動のためのルールを弱体化させ、一方で、多国籍企業が気候変動の危機から利益を得るためのルールを強化しました。

また、排出削減を目的とし、法的拘束力をもった唯一の枠組である京都議定書は名ばかりとなってしまい、そこでの排出削減目標は信じがたいほど低いのです。

次に、グリーン気候資金には資金調達がなされていません。反対に、多くから懸念されている排出権取引を拡張する計画は、着々と進みました。こうして、途上国における数百万の人々が、既に壊滅的な気候変動の影響に直面しているにもかかわらず、世界は気候変動による大惨事に向かって加速しています。

ダーバンでの合意が、誰の利権のために進められたのか、そして、それが世界中の99%の人々のためでないことは明らかです。莫大な排出を続ける多国籍企業(corporate polluters)の主張が、99%の人々の声を消し去り、私たちのリーダーの耳に届く事を妨げてしまったのです。」

サラ-ジェイン・クリフトン
クライメート·ジャスティス&エネルギー・コーディネーター
FoE インターナショナル

http://www.foejapan.org/climate/cop/20111211.html