大和証券、中米経済統合銀行(CABEI)初のブルーボンドの引き受け主幹事に。円建てと豪ドル建てのデュアルカレンシー発行。コスタリカ等での水資源保護事業等に充当(RIEF)
2023-01-04 12:40:12
大和証券グループは、国際開発銀行の中米経済統合銀行(CABEI)が初めて発行するブルーボンドの引受け主幹事を、傘下の大和証券キャピタル・マーケッツアメリカが務め、このうちオーストラリア・ドル建債を大和証券が販売を担当すると発表した。ブルーボンドの資金使途は、コスタリカ等の中米地域の水資源保護、持続可能な水管理、再生可能エネルギー、ブルーエコノミー、海洋生態系の保護等のプロジェクトに充当される。
CABEI (Central American Bank for Economic Integration)は中米5カ国(コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア)によって設立された国際開発銀行。1960年から中米諸国の持続可能な発展と地域統合を目的とした融資を実施している。
今回の初のブルーボンドは円建て100億円分とオーストラリアドル建て3000万豪㌦の2種類。いずれも発行期間は5年。表面金利は円建てが0.562%、豪ドル建てが4.400%。CABEIはMoody’sからAa3、S&PからAA、日本格付研究所(JCR)からAAの信用格付をそれぞれ得ている。
CABEIは昨年12月半ばに「Green and Blue Bond Framework」を発行しており、今回のブルーボンドは同フレームワークに基づく第一号の発行となった。同フレームワークについてはESG評価機関のSustainalyticsが、国連持続可能な開発目標(SDGs)の第6(水・衛生)のほか、7(エネルギー)、11(持続可能な都市)、12(持続可能な消費と生産)、13(気候変動)、14(海洋資源)、15(陸上資源)の各目標に適合しているとのセカンドオピニオンを付与した。
CABEIの総裁Dante Mossi氏は「フレームワーク発行後、1週間で第一号のブルーボンドを発行できたことは、われわれがESG債を発行することに対する市場の強い需要を反映したものといえる。今回のブルーボンド発行で、CABEIが中米地域で、投資家が利用可能な新たな金融手段となる気候ソリューションの主要な供給者であることを再確認した」と述べている。
CABEIはこれまで総額で20億㌦以上のESG債を発行しており、市場での流通債券の32%占めている。
https://www.bcie.org/en/news-and-media/news/article/a-solouna-semana-del-lanzamiento-de-su-marco-de-bonos-verdes-y-azules-el-bcie-emite-su-primer-bono-azul