HOME1. 銀行・証券 |みずほフィナンシャルグループ。ドル建てで14億㌦(約2000億円)のグリーンボンド発行。日本の金融機関のESG発行額としては過去最大規模。再エネ事業等へのファイナンスに充当(RIEF) |

みずほフィナンシャルグループ。ドル建てで14億㌦(約2000億円)のグリーンボンド発行。日本の金融機関のESG発行額としては過去最大規模。再エネ事業等へのファイナンスに充当(RIEF)

2023-07-07 15:37:46

Mizuho004キャプチャ

 

 みずほフィナンシャルグループは6日、ドル建てで発行額14億㌦(約2000億円)のグリ ーンボンドを発行したと発表した。発行額はわが国の金融機関のESG債発行としては過去最大となる。 資金使途は傘下のみずほ銀行が提供する再エネ等のグリーン事業への融資等に充当する予定としている。同グループは、サステナブルファイナンス目標額を100兆円へと引き上げており、同目標達成に向けた資金調達面の拡大の意味があるとみられる。

 

 これまでのわが国金融機関のグリーンボンド等のESG債の一回当たりの発行額では、みずほが昨年9月に8億ユーロ(約1150億円)のグリーンボンドを発行したのが最大。他の銀行では三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が2020年9月にサステナビリティボンドで960億円分を発行している。https://rief-jp.org/ct1/128177?ctid=

 

 ボンドの発行期間は6年。金利は5年までは5.778%で、6年目に任意償還とする。 任意償還日は28年の7月6日を任意償還日とし、同日以降償還期限までの金利は、1年米国国債金利に1.65%を加算するとしている。主幹事は、Bank of America Merrill Lynch、Goldman Sachs、JP Morganの大手米銀と、 みずほグループの金融機関。同グループのグリーンボンドフレームワークは、Sustainalyticsからセカンドオピニオンを取得している。

 

 同グループのサステナブルファイナンス投融資目標は、2020年4月の時点で、サステナブルファイナンス長期目標(2019年度~2030年度25兆円、 うち環境ファイナンス12兆円)としていたが、今年4月、脱炭素社会に向けた資金の流れをさらに後押しするとして、サステナブルファイナンス目標100兆円、うち環境・気候変動対応ファイナンス目標50兆円へと引き上げている。https://rief-jp.org/ct1/136446?ctid=67

 

 資金使途の主要な先となる再エネ事業については、同グループは、風力、太陽光、太陽熱、バイオマス、地熱、小規模水力などの再エネ発電施設の開発、建設、運営へのファイナンスのほか、これらの再エネ事業で使用される技術や機器の開発と製造、再エネ由来電力の送配電網事業等も対象としている。

 

 同グループは「今年度からの新中期経営計画において、われわれが長期に目指す世界観として『個人の幸福な生活』と、それを支える『サステナブルな社会・経済』 を掲げており、その実現のために、10 年後の目指す姿をバックキャストし、注力すべき戦略を 明確化した」と説明している。

20230707_2release_jp.pdf (mizuho-fg.co.jp)