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石巻市「空き地バンク」設置へ 集団移転先の確保急ぐ(河北新報)

2012-06-07 12:58:45

宮城県石巻市は、市街地の土地所有者に未利用の土地に関する情報提供を求める「市公共事業空き地情報バンク」を15日に設置する。登録情報は主に防災集団移転促進事業への活用を想定している。市の意向調査では、被災した住民の移転希望先が蛇田地区に集中したことなどから、市街地の新たな用地確保を急ぐ狙い。バンク登録は土地売却を望む地権者が対象。被災市街地復興推進地域などを除いた市街化区域で、約150平方メートル以上などの条件を設ける。

 市は登録情報から、集団移転などの公共事業に適当な用地を選定。地権者の意向を確認した上で不動産鑑定に基づき地価を算定し、交渉する。

 集団移転先として市は蛇田、渡波両地区に新市街地を整備する計画。2~3月に実施した市の意向調査によると、内陸部に位置し、商業施設が集中する蛇田への移住を望む住民が多かった。半島部から市街地への移転を希望する声もあり、バンク設置を決めた。

 登録は専用の申込書に記入し、市土地利用住宅課に提出する。書類審査と現地調査を経て、バンクに登録される。連絡先は同課0225(95)1111。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/06/20120607t11018.htm