京急電車、京急空港線(蒲田~羽田空港)の鉄道運転用電力を再エネ100%に切り替え。年間約3457㌧のCO2削減。「電車も脱炭素」へ(RIEF)
2021-08-05 12:19:41
京浜急行電鉄は今月から、京急空港線で使用している鉄道運転用電力量を、再生可能エネルギー由来のCO2排出ゼロの電力に切り替えた。年間約3457㌧のCO2排出量を削減できる。当面、来年3月までの使用とするが、再エネ電源を確保し、以降の「脱炭素電車」の運行を続ける方針。
「カーボンフリー」となった京急空港線は区間距離6.5km、京急蒲田~羽田空港第1・第2ターミナル駅を結ぶ路線。日中は品川方面・横浜方面ともに10分間隔で毎時6本ずつ運行、上下線合計で1日約400本の列車を運行している。
使用する再エネ電源は、東京電力エナジーパートナーの「FIT非化石証書付電力メニュー」を活用し、実質的にCO2排出量がゼロとなる電力を調達する。京急はこれまでも省エネルギー等の取り組み(Scope1)を進めている。今回は、電力使用による間接排出(Scope2)の削減を進める。再エネ電源への切り替えで、年間の一般家庭約1270世帯が電力消費で排出するCO2を削減できることになる。京急線全線でのCO2削減率は約4.3%.
京急電鉄は今年5月に公表した京急グループ総合経営計画の中で、長期経営戦略の3本の柱の1つに「コーポレートサステナブル戦略」を定め、非財務分野でのKPI(重要業績評価指標)を設定している。今回の取り組みはその一環と位置付けている。
KPIでは、温室効果ガス削減について、グループ全体の総排出量前年比1%削減を掲げている。また「環境保全、脱プラスチック・ペーパーレス化の推進」「MaaS推進、モダールシフト・地域活性化」についてもKPIを設定している。
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