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ENEOS、「グリーン水素」を水素ステーション内で製造・販売。ステーション内の太陽光発電で発電し、水電解装置で水素に分解。「地産池消」型水素を供給(RIEF)

2021-08-25 14:44:02

ENEOS004キャプチャ

 

 ENEOSは24日、水素ステーション内で太陽光発電による電力を水電解して製造する「グリーン水素」の販売を始めた。グリーン水素の「地産地消」ともいえる。水素ステーションでの同水素製造・販売は国内では初めて。また顧客の需要に応じて、水展開装置の稼働を最適制御する「水素EMS(エネルギーマネジメントシステム)」も年度内に導入する予定。

 

 「地産地消」型のグリーン水素の製造・販売を始めたのは横浜・旭区の同社の横浜旭水素ステーション。同ステーションの敷地内(926㎡)に設置した太陽光発電設備で発電した再エネ電力を用いて、同じく敷地内に設置した水電解装置によってCO2フリーの水素を製造し、顧客に販売する。

 

 水電解装置は、神鋼環境ソリューション製で30N㎥/時の製造能力がある。同ステーションでは、これまで、同社の水素製造出荷センターで製造したグリーン水素を販売してきた。今後は、同水素に加えて、「地元産」のグリーン水素も併用する形で販売する。

 

設置
横浜旭水素ステーションに設置された水電解装置

 

ステーションの太陽光発電の電力を活用
ステーションの太陽光発電の電力を活用

 

 今年度中に導入する水素EMSでは、水電解装置の運転を再エネ発電量や水素需要の状況に応じて最適に制御することができる。将来的には、水素EMSと様々なエネルギーリソースを遠隔制御するVPP(バーチャルパワープラント)を連携させて、電力需要状況に応じて、水素製造で使用する電力量を抑制したり、電力 の使用タイミングをずらす等の調整を自動化し、提供するグリーン水素供給の安定化を図る考えという。

 

 同社は今後、他の水素ステーションでも同様に地産地消型のグリーン水素を供給できるように進めていくとしている。ステーションで水素製造設備を備えることの追加コストが水素販売価格に影響することはないとしている。

 

https://www.eneos.co.jp/newsrelease/20210824_01_01_1170836.pdf