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 グリーンピース声明、福島第一原発 燃料プール冷却停止について 事故の教訓からの「学び」皆無 (Greenpeace)

2013-03-21 14:03:39

福島県庁を訪れ謝罪する東京電力福島広報部の山本晋児部長(中央)=福島県庁で、2013年3月19日午前11時29分
福島県庁を訪れ謝罪する東京電力福島広報部の山本晋児部長(中央)=福島県庁で、2013年3月19日午前11時29分
福島県庁を訪れ謝罪する東京電力福島広報部の山本晋児部長(中央)=福島県庁で、2013年3月19日午前11時29分


東京電力福島第一原子力発電所で18日19時頃発生した停電による使用済み核燃料プールなどの冷却停止における政府と東京電力の対応について、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは以下の声明を発表しました。

「燃料プールの冷却停止は、現在もなお非常事態宣言中であるという事実を再認識させる重大な事象だ。『原因不明』で停電が起きて冷却が停止したということは、福島第一原発事故が現在進行形で続いていることを示している。しかし冷却停止から21時間を経過した19日17時にいたっても、首相官邸の原発関連および原子力規制員会ウェブサイトには本件への言及すらない。政府は、市民への早期情報提供の重要性について、福島第一原発事故の教訓から学んでいるとは到底思えない。

同時に、福島第一原発では原子炉や燃料プールの冷却に使用された水が高濃度の放射性物質を含む汚染水として大量に排出されており、貯蔵施設がひっ迫し、処理された汚染水の海洋放出も検討されている。今回の停電では、汚染水処理のセシウム吸着装置(キュリオン)も約17時間にわたって停止した。東京電力と原子力規制委員会は、この間に発生した汚染水の量と処理の状況および行方を明らかにすべきである」

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2013/pr20130319/