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原子力規制委員会 40年超の原発に「特別点検」 運転延長認可で(各紙) 例外ではなく、運転延長を前提としていないか?

2013-04-03 13:47:16

規制委員会の田中委員長
規制委員会の田中委員長
規制委員会の田中委員長


原子力規制委員会(田中俊一委員長)は3日の定例会合で、原子力発電所の運転期間を原則40年に制限する制度の導入を受けた例外措置として、特別に運転延長を認める場合、重要機器の劣化状況を把握する「特別点検」を求めることを決めた。

 原発稼働の40年制限は、福島第1原発事故を受けた改正原子炉等規制法に盛り込まれた。ただ、規制委の認可を受ければ、例外的に1回だけ20年を上限に運転期間を延長できる。同委員会では現在検討中の新安全基準とともに7月に施行予定だが、まれな例外措置なのか、特別点検の手順さえ踏めば、一律に延長できるのかが不透明だ。電力会社はこの規定を一つの手順として、20年延長が可能になった、と判断しているようだ。

 

 現在、全国にある原発のうち、敦賀1号機や美浜1、2号機(いずれも福井県)はすでに40年を超えている。また、島根1号機(島根県)、高浜1、2号機(福井県)、玄海1号機(佐賀県)なども40年に近づいている。