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東電福島の汚染水漏出問題、貯水槽周辺の地下水から微量放射性物質検出 漏出拡大の可能性(各紙)

2013-04-27 11:17:00

原発敷地に建設されている貯水タンク
原発敷地に建設されている貯水タンク
原発敷地に建設されている貯水タンク


東京電力福島第1原発の地下貯水槽から放射性物質に汚染された水が漏出した問題で、貯水槽の周辺の地下水から微量の放射性物質が検出されたことが明らかになった。東電によると、漏出がみられた貯水槽から汚染が地下水に広がっていないかを監視するために貯水槽の周辺に掘った縦穴から、微量の放射性物質を検出した。

東電はこの放射性物質が貯水槽から漏れたものなのか、それとも他の要因によるものかは、まだわからないとし、「水漏れが原因かどうかは不明。今後も監視を継続する」と説明している。貯水槽からの漏出以外の可能性としては、第一原発の水素ガス爆発時に、大気中に放出・拡散された放射性物質が、その後、雨で落下して、地中に染み込んだ可能性もあるとしている。

監視用に掘削した縦穴は、深さ5~10メートルで、貯水槽の周辺等に22カ所設けている。このうち半数以上にあたる13カ所の竪穴から、放射性物質が検出された。1立方センチメートル当たり最大で0・048ベクレルだったという。