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ロボット活用の汚染土回収事業に着手 第1弾は側溝除染システム (福島民友)

2013-05-11 00:50:33

日大工学部ふるさと創生支援センターは9日までに、国内で環境問題などに取り組むセベック・エネルギー&ライフなど5社との産学連携で、汚染土回収プロジェクトをスタートさせた。

プロジェクトでは東京電力福島第1原発事故で発生した汚染土が集積しやすい県内外の側溝や農業用水路、防火用水池などの除染作業を対象に、除染作業者が汚染土に直接触れることなく、より安全、迅速に回収できる「沈降汚泥回収システム」を開発。汚染土回収作業の効率化を図っていく。プロジェクトは対象が広範囲となることからNPO法人河川環境基金の後援で進められている。

 

同センターが現在、開発中の第1号システムは側溝除染が対象。側溝洗浄ロボットと側溝洗浄ロボット支援ユニット車、汚水脱水処理装置の三つで1ユニットを構成している。今月中に郡山市の同学部内で実験を行い、効果測定や改良などを加え、6月にも一般公開と各市町村などに情報技術を提供していく方針。

 

プロジェクトは今後さらに第2、第3号と除染場所に応じたシステムを開発していく予定。出村克宣学部長は「日大工学部と企業の技術力を結集し、新しい除染技術を確立して県民の安全、安心に貢献できれば」と話している。

http://www.minyu-net.com/news/news/0510/news9.html