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東電福島原発 汚染水対策の「切り札」のはずだったALPS 機能不十分が判明。 放射性ヨウ素など残留(福島民友)

2013-05-29 14:54:48

水中の62種類の放射性物質を浄化できるはずだった東芝の「多核種除去設備(ALPS)」
水中の62種類の放射性物質を浄化できるはずだった東芝の「多核種除去設備(ALPS)」
水中の62種類の放射性物質を浄化できるはずだった東芝の「多核種除去設備(ALPS)」


東京電力福島第1原発構内で発生する大量の汚染水から放射性物質を取り除く「多核種除去設備(ALPS)」の試験運転で、東電は28日までに、当初から同設備で除去できないとしていたトリチウムに加え、一部の放射性ヨウ素などが除去しきれずに残留していると原子力規制委員会に報告した。

東電は設備内の吸着材の量や配置などを変更して放射性ヨウ素などを除去できるか確認するとしているが、汚染水対策の「切り札」と期待された設備が不十分となれば、抜本的な解決がさらに遠のくことになる。

 
 試験運転による処理水から残留が確認されたのは、ヨウ素129、コバルト、ルテニウムなど。このうちヨウ素129は濃度の法令限度1ミリリットル当たり0.009ベクレルに対し、0.0069ベクレル含まれていた。ヨウ素129の半減期は約1600万年。

 
 ALPSの試験運転前に行われた実証実験では、ヨウ素129などは検出限界値未満で、東電はALPSについて62種の放射性物質を除去できるとしていた。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0529/news9.html