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東京電力福島原発事故 東電 地下水の放射性セシウム数値、2度目の訂正(各紙) 計算もできない(!?)

2013-06-12 21:49:45

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fukushimaTKY201304210318各紙の報道によると、東京電力は12日、福島第1原発の敷地内で、タンクに一時貯留していた地下水から検出した微量の放射性セシウム137の数値について、公表した既存の数値に誤りがあったと発表した。東電は津署、セシウムは検出以下と発表しており、訂正は2回目。新たな公表によると、数値は1リットル当たり0.39ベクレルではなく、同0.035ベクレルだったという。



 東電は原因について、「地下水を採取した時か、室内で分析に使う容器に地下水を移す時に、周囲の汚染物質が混入した可能性がある」と説明している。今後、分析室の新設などの対策を取る、としているが、東電自身による検査ではなく、第三者機関による検査を実施する必要がある。

 福島第1原発では原子炉建屋などに地下水が流入し、放射性汚染水が増え続け、処理機能が限界状態になっている。このため東電は、流入量を抑えるため、建屋に流入する前に地下水をくみ上げて一時貯蔵タンクに保管し、1リットル当たり1ベクレルより低い地下水については、海に放出する計画を立てている。

 しかし、今月3日になって、検出できないとしていた値が測定ミスで同0.39ベクレルだったと訂正した。今回の再調査で、数値は再修正して下がった。だが、相次ぐ訂正騒動は東電の測定データそのものへの信頼を低下させたことになり、目標とする地下水の海洋放出に対する漁業関係者らの懸念を高めることになりそうだ。