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日光・中禅寺湖の放射能汚染続く。湖の周辺・湖水・湖底が汚染、現在も魚から放射性物質が検出(NHK)

2013-06-14 01:10:24

放射能汚染が続く日光・中禅寺湖
放射能汚染が続く日光・中禅寺湖
放射能汚染が続く日光・中禅寺湖


おととしの原発事故の影響で、魚から放射性物質が検出されている日光市の中禅寺湖では、原発事故のあとに生まれた魚でも餌となるプランクトンなどを通して放射性物質を取り込んでいるとみられることが研究機関の調査で分かりました。
日光市にある中禅寺湖では、おととしの原発事故の影響で、現在も魚から放射性物質が検出され、釣った魚を持ち帰ることが禁止されています。
独立行政法人、水産総合研究センターが中禅寺湖の魚の汚染のメカニズムを調べようと去年12月からの3か月間、汚染されていない魚をいけすで飼育して、放射性物質をどのくらい取り込むのか測定しました。
その結果、ホンマスでは1キログラムあたり最大で23.8ベクレルの放射性セシウムが、ヒメマスでは最大で12ベクレルの放射性セシウムがそれぞれ検出され、汚染が続いていることが分かりました。
また、餌となるプランクトンなどからも放射性セシウムが検出されていることから、水産総合研究センターでは現在も餌などを通して放射性物質を取り込んでいる可能性があるとみています。
調査にあたった水産総合研究センターの山本祥一郎さんは「湖の周りの環境が未だに汚染され、湖の水や湖底の泥なども汚染されていることが影響していると考えている。今後は魚の放射能汚染がいつまで続くのかについて見通しをたてるための研究が必要だと思う」と話しています。
今回の調査結果について、中禅寺湖漁業協同組合の鹿間久雄専務理事は「放射性物質の濃度が低くなり、方向性が見えると期待していたので残念です。しかし、ここで立ち止まってはいられないので、『原発事故前の湖に戻す』という気持ちに揺るぎはないです」と話していました。
漁協は今後も魚の汚染状況の調査などを国や県とともに行っていく方針です。
一方、これとは別に栃木県が日光市足尾町の川で去年11月に放流したイワナの放射性物質の濃度を4か月間調べたところ、放射性物質はほとんど検出されず、汚染の影響は少なくなっていることが分かりました。

 

http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1095196381.html