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福島原発事故: 震災復興支援放射能対策研究所が 乳幼児の内部被ばく無料検査 7月実施へ (毎日)

2013-07-01 12:25:11

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fukushimayoujivis_main2東京電力福島第1原発事故後、ホールボディーカウンター(WBC)による住民の内部被ばく検査を進めている「震災復興支援放射能対策研究所」(福島県平田村)は7月から、希望者を対象に2、3歳児の無料検査を始める。3歳以下の乳幼児は体格が装置に合わないため対象外だったが、「保護者の不安解消につなげたい」と、台座を用いた測定方法と独自の計算式を考案し、初めて実現にこぎ着けた。

 研究所は2011年6月、併設する「ひらた中央病院」で、4歳以上の希望者全員の無料検査を始め、今年6月までに県内外32市町村の約4万人が受検した。福島県も同じ時期から、妊婦や4〜18歳を中心に検査を始め、今年3月末までの受検者は計12万3050人に上った。

 だが、WBCでの測定は装置の前に立って実施するため、体が小さい3歳以下の子どもについては正確な測定が困難だった。一方で乳幼児の検査を望む保護者は多く、研究所が対応を検討。放射性物質を内部に備えた特殊な人形で実験するなどし、子どもを高さ50センチの台に乗せる方法に加え、大人と幼児の測定結果の誤差を補正する手法を編み出した。

 研究所は東京大の早野龍五教授(物理学)らと、0歳児から測定できる乳幼児専用WBCの開発も進めており、9月にも運用を始めたい考え。問い合わせは同研究所(0120・06・4771)。【神保圭作】

 

http://mainichi.jp/select/news/20130630k0000e040126000c.html