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福島沿岸でアワビ2万個を放流 漁再開へ期待 (各紙)今も基準超の魚が検出されるが大丈夫か(?)

2013-07-01 18:06:01

 アワビの稚貝を磯場に放流するため海に潜る漁師=1日午前、福島県いわき市沖
 

 アワビの稚貝を磯場に放流するため海に潜る漁師=1日午前、福島県いわき市沖
 アワビの稚貝を磯場に放流するため海に潜る漁師=1日午前、福島県いわき市沖


各紙の報道によると、東京電力福島第1原発事故で漁の自粛が続く福島県沿岸で1日、震災後初めてアワビの稚貝2万個が放流された。放流されたいわき市沖では、現在も福島県の調査で食品基準を上回るセシウム含有の魚類が検出されるが、海底で生活するアワビへの汚染の蓄積は大丈夫か。

 この日、放流された場所は、いわき市の4カ所。アワビの稚貝は全長約3センチ。順調にいけば4年後には採取可能な9・5センチほどの大きさになるという。

 震災前は、福島県栽培漁業協会が福島第一原発が立地する大熊町沖で、放流用のアワビやヒラメを育てていた。しかし、東日本大震災の津波で施設が全壊。その後、協会は、水産総合研究センターの増養殖研究所南伊豆庁舎(静岡県南伊豆町)に職員を派遣し、育てた。

 放流にはいわき市の地元漁師が協力。漁師の馬目正平さん(58)は「漁業が再開できる時までに無事に育ってほしい」と話した。