HOME |東電福島第一原発2号機から 何と 23億ベクレルの放射能汚染水 東電の汚染水海洋流出防止 極めて困難に(FGW) |

東電福島第一原発2号機から 何と 23億ベクレルの放射能汚染水 東電の汚染水海洋流出防止 極めて困難に(FGW)

2013-07-27 15:03:07

fukushimarouei96958A9C93819696E0E4E294918DE0E4E2E5E0E2E3E18698E2E2E2E2-DSXDZO5781472027072013TJ0000-PN1-5
fukushimarouei96958A9C93819696E0E4E294918DE0E4E2E5E0E2E3E18698E2E2E2E2-DSXDZO5781472027072013TJ0000-PN1-5東京電力は27日、福島第一原発2号機のタービン建屋地下から延びるトレンチ(電源ケーブルなどを収納する地下トンネル)に、高濃度の放射能汚染水が滞留していると、発表した。セシウム濃度は1リットル当たり23億ベクレルという超高濃度。東電では、事故発生直後の2011年4月にトレンチを通じて海へ流出した高濃度汚染水が36億ベクレルだったことから、その時の汚染水の一部が残っていたとみている。

東電は、海側トレンチ内の高濃度汚染水の汚染源を調べるため、新たに2号機取水電源ケーブルトレンチ(B1-1:海水配管基礎部)に観測孔を設置した。7月26日に同観測孔から採取した汚染水を測定したところ、セシウム134が7億5千万ベクレル、セシウム137が16億ベクレル、合計23億5千万ベクレルという極めて高い値を検出した。全ベータ値は、7億5千万ベクレルだった。

7月17日に採取した近傍の取水電源ケーブルトレンチでの汚染水はセシウムが3600万ベクレルだったのと比較して、65倍も上回っており、非常に高い放射能が滞留していることがわかった。

2011年4月の2号機取水口スクリーン付近から漏えいした汚染水の放射能はセシウム134が18億ベクレル 、セシウム137が18億ベクレルの合計36億ベクレルという超高濃度だったことから、東電では事故当時の汚染水がトレンチ部分に滞留していたとみている。

これまで原子力規制委員会は、トレンチ内に汚染水があり、底部の砕石の層などから地中に染み出して海に汚染を広げる危険性があると指摘していたが、その危険が現実にあることがわかった。

東電は今後、高濃度放射の汚染水の流出を防ぐため、敷地に隣接する港湾の護岸を水ガラスで固めるなどの対策を行うほか、汚染水の抜き取りを検討している。しかし、汚染水が極めて高い放射線量であることから、作業は難航が予想され、海洋流出増大のリスクを伴っている。

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1229274_5117.html