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ホンダ 燃料電池自動車を外部電源として公共施設へ電力供給 北九州で実証実験開始(FGW)

2014-02-17 10:15:42

外部電源としての活用実験を行うホンダのFCXクオリティ
外部電源としての活用実験を行うホンダのFCXクオリティ
外部電源としての活用実験を行うホンダのFCXクラリティ


ホンダは、北九州市が取り組んでいる「北九州スマートコミュニティ創造事業」で、同社が開発した燃料電池電気自動車の「FCXクラリティ」を非常用電源として公共施設に電力を提供する共同実証実験を開始した。緊急時の移動可能な発電設備と、災害時の避難所となる学校などの公共施設への電力供給(ビーグル・ツゥー・ロード=V2L)機能を確認する。

 

ホンダの「FCXクラリティ」は、2008年7月から米国で個人顧客を対象にリース販売を開始し、日本でも、2008年11月からリース販売を始めている。すでに国内では、中央官庁のほか、自治体、タクシー会社、エネルギー関連会社などで使用されている。2015年には国内市場で本格販売を予定している。

今回の実証実験で活用するFCXクラリティは、最大出力9kWの外部給電機能を装備しており、北九州市にある「いのちのたび博物館」の10kW蓄電装置へ非常用電力を供給する。供給電力は一般家庭のおよそ6日分の使用電力に相当する。すでに同社は、昨年4月からFGXを使って電力ピークカット時に電力を供給する電力平準化の実験も実施している。

電気自動車(EV)では外部電源としての利用が確認されているが、燃料電池車でも機能が確認されると、普及促進の有力な機能の一つになることが期待されている。

http://www.honda.co.jp/news/2014/4140214.html