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住宅用太陽光発電導入費用を実質ゼロとするサービス開始 住宅のLIXIL、日立キャピタル、ハンファQセルズの3社共同(FGW)

2014-07-02 22:56:59

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個人住宅の太陽光発電設備の導入費用を、売電収入による分割払いでカバーし、事実上、初期投資ゼロにするソーラー住宅サービスが誕生した。住宅のLIXIL住宅研究所、日立キャピタル、ハンファQセルズジャパンが共同で提供する。住宅への太陽光発電設備費用の負担ネックを解消する手法として人気を集めそうだ。

 



太陽光発電設備を導入する際のネックの一つは、初期投資費用。住宅の屋根の形状にもよるが、新築住宅の場合、100万円~200万円の追加費用が発生する。住宅ローンを利用する場合、利子負担も増加することから、費用負担増が個人家庭への普及を阻んでいる。そこで3社は、太陽光発電導入の場合、設備費用分を無利息の分割払い対象とし、その支払い費用は、導入後に固定価格買い取り制度(FIT)によって発生する売電収入を充てるサービスを開発した。
yh20140630LIXIL_image_590px.jpg              新サービスの特徴 出典:LIXIL住宅研究所

 

この適用を受けると、事実上、追加初期投資費用は発生せず、住宅jローン借入総額も増えない形となる。3社はこの新サービスの適用を受ける条件として、まずLIXIL住宅研究所の住宅ブランド「フィアスホーム」「GLホーム」「アイフルホーム」の3種類を対象とし、金融機関の住宅ローンを利用し、太陽光発電設備は、ハンファQセルズジャパンのものを使うという内容。ハンファは、サービス対象となる製品を、出力260Wの多結晶シリコン太陽電池モジュール『Q.PRO』とする。設備の最大導入量は15kW。

 

また同サービスを利用して2014年9月までに建築工事請負計画を締結すると、2年間の日照補償を受けることもできる。初期の分割払い費用も補償されるわけだ。年間日照時間が基準値より一定時間下回った場合、最大5万円が補償される。

 


LIXILによると、GLホームブランドのタイプの新築住宅(2000万円)を東京地域で購入し、出力7.8kWの太陽光発電システム(285万円)を導入、固定金利2%、35年の住宅ローンで購入する場合。通常だと、住宅分の金利は783万円、太陽光分は111万円となり、支払総額は3179万円となる。ところが、今回のサービスだとと、太陽光設備の分割払い手数料はゼロなので、その分のローン分が不要となることから、太陽光の金利分111万円が不要となり、支払総額は3068万円に縮小される。

 

太陽光発電設備費用を10年(120カ月)分割で支払うと、返済額は月額2万3778円。発電した電力の買い取り額が固定で37円/kWh(税込)とすると、売電収益は月額2万2802円、自家消費分の3333円を合わせた合計2万6134円の「収益」が見込める。この収益は、分割払いの金額よりも2356円多い試算だ。住宅の場合(10kW以下)のFIT買い取り期間は10年で、11年目以降は買取価格保証はないものの、分割払いは完了しており、売電額はそのまま収益となる計算だ。

 

http://www.glhome.lixil-jk.co.jp/info/140619taiyoko.pdf