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ソニー、太陽光発電の電力を住宅間で直流融通するマイクログリッド商用化へ(日刊工業)

2015-02-02 17:34:10

ソニーコンピュータサイエンス研究所が主導して実施した電力の直流融通の実証実験
ソニーコンピュータサイエンス研究所が主導して実施した電力の直流融通の実証実験
ソニーコンピュータサイエンス研究所が主導して実施した電力の直流融通の実証実験


ソニーは、複数の一般住宅が太陽光パネルで発電した電力を直流のままで相互融通する分散型小規模エネルギー網(マイクログリッド)システムの商用化に乗り出す。

直流電力を交流に変換せずに送電する仕組みは電力ロスが生じず効率的だが、世界的に実用例がなく知識・技術ノウハウが少ない。ソニーは、14年に同システムの実証実験を行い、基礎技術を確立した。今後、課題として残る導入コストの低減に取り組み、2、3年後に1戸当たり200万円程度の水準を目指す。

 

 ソニーのマイクログリッドシステムは、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL、東京都品川区)が主導し、沖縄科学技術大学院大学(OIST、沖縄県恩納村)や沖創工(那覇市)と協力し基礎技術を確立した。太陽光で発電した電力を住宅の蓄電池にため、残量の少ない別の住宅に自動制御で直流融通する。最大20戸程度の世帯で運用し、世帯間の接続も想定する。



今後、導入コスト低減に向け、電力変換装置など構成部品の調達先などを見直すほか、蓄電池を格納するケースの構造の簡素化を検討する。事業化についてはソニーCSLは事業部門を持たないため、分離・独立する形で外部に事業会社を設立する形や、技術ノウハウのソニーへの移転を検討する。

 

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320150202aaac.html