HOME |「普代の恩人」元村長を顕彰へ 大型水門建設に尽力(岩手日報) |

「普代の恩人」元村長を顕彰へ 大型水門建設に尽力(岩手日報)

2012-02-17 11:56:51

震災の津波から多くの村民の命と財産を守った高さ15・5メートルの普代水門。村は建設に尽力した和村幸得元村長の功績をたたえ、顕彰碑を建立する=普代村
東日本大震災の津波から多くの住民の命や財産を守った普代村の高さ15・5メートルの普代水門と太田名部防潮堤。この建設に尽力した故和村幸得元村長の功績をたたえようと、村は顕彰碑を建立する。この水門などで守られた村中心部や太田名部地区の住民から上がった声がきっかけとなった。その費用に充ててほしいと村民は約90万円を村に寄付。被害を最小限に抑えた先人に感謝の思いを表し、後世に語り継ぐことを固く誓う。

震災の津波から多くの村民の命と財産を守った高さ15・5メートルの普代水門。村は建設に尽力した和村幸得元村長の功績をたたえ、顕彰碑を建立する=普代村




 和村元村長は1947年から10期40年間、村長を務めた。水門と防潮堤は明治(1896年)、昭和(1933年)の三陸大津波で多数の犠牲者が出たことを教訓に、和村元村長が15メートル級の高さにこだわり県に要請した。

 村によると、昨年の津波は水門を越え、そこから上流約300メートルで止まった。漁港施設などの被害は大きかったが、家屋への被害は免れ、多くの村民の命が守られた。柾屋伸夫村長は「先人の功績で村が守られた。顕彰碑の建立が村民の防災への意識啓発につながればいい」と願う。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120216_10