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マスクの話題は尽きない。京都の名刹・仁和寺、拝観客向けに、薬師如来のご加護付きの「マスク」無料配布。「コロナ終息祈願」の読経も。(RIEF)

2020-04-12 23:31:38

ninnaji4キャプチャ

 

 マスク関連の話題は尽きない。京都市の名刹、世界遺産でもある仁和寺(にんなじ)は、参拝者に対して新型コロナウイルス対策として和紙製のマスクを配布しているという。マスクには薬師如来の御朱印が押されており、仮に感染しても、薬師如来のご加護により、軽症でとどまる期待もある。

 

 (写真は、特別仕様の「マスク」を示す仁和寺の担当者)

 

 仁和寺は真言宗御室派の総本山。寺院境内の御室桜(おむろざくら)は目下、見ごろを迎えている。しかし、コロナウイルス感染回避のための非常事態下で、拝観に訪れる観光客は例年より少ないという。そこで、というわけかどうか、お寺では和紙製のマスクを拝観者に配布し、安心して拝観できるようにと、心遣いをしている。マスク代は拝観料に含まれ、無料という。

 

マスクには薬師如来のご加護の「梵字」を捺印
マスクには薬師如来のご加護の「梵字」を捺印

 

 マスクは縦約9cm、横約20cm。奉書紙と呼ばれる和紙を六つ折りし、穴を開けて耳に掛けるひもを通した作り。奉書紙には薬師如来の梵字がハンコで押している。従来から寺院用に使われている「覆面」と呼ぶもので、仏前に花を供える「献華」や掃除などの際に僧侶が着用する。「不浄な自分の息を清浄なものにかけない」ためという。

 

 コロナウイルスの感染拡大で京都市内でも博物館、美術館、寺院等の休業や拝観停止が相次ぐが、仁和寺は拝観を継続している。そこで拝観者の感染拡大や不安を和らげようと、拝観者に「覆面」の配布を3月から始めた。

 

 僧侶や職員が手作りで奉書紙を折り、拝観者用に朱印を捺印、パンチで空けた穴にひもを通すという工程をこなす。「生産数」は毎日約200個。完成すると、寺院内の霊明殿で営む毎朝の勤行に合わせて、薬師如来像にお供えし、祈願する。ご利益が増すこと間違いないようだ。

 

政府に期待できないので、神や仏にすがるしかないか・・・
政府に期待できないので、神や仏にすがるしかないか・・・

 

 寺院の担当者は「あくまで儀礼用だが、マスク着用意識を高める機会になればと思っています。拝観していただいて、御殿北側にある霊明殿で、薬師如来を拝んでいただきたい」と参拝を呼びかけている。

 

 またツィッターでは、観音堂で毎日11時と13時に行っている「新型コロナウイルス感染症 終息祈願」のお勤めの模様をアップしている。読経とともに、「本尊千手観音さまは、一人でも多くの衆生に手を差し伸べようとされている仏様です。一刻も早い終息を願って止みません」とつぶやいている。

 仁和寺の境内にある約200本の御室桜は遅咲きで知られ、見ごろは13日ごろまでという。同桜は川端康成の小説「古都」にも登場する名所。お寺への拝観は不要不急の外出になるのかどうか、ちょっと気になるが。

 

 拝観受け付けは午前8時半~午後5時。特別入山料は一般500円(御殿との共通券は800円)。

 

https://digital.asahi.com/articles/ASN4C72M0N49PLZB00K.html

https://maidonanews.jp/article/13180934

http://www.ninnaji.jp/news/omuro-flower-festival/