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第3回クラスター爆弾禁止条約締約国会議まで1ヶ月(JCBL)

2012-08-24 17:53:59

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9月11日より、ノルウェーのオスロで第3回クラスター爆弾禁止条約締約国会議が開催されます。会議を1ヵ月後に控えて、CMCは、以下のプレスリリースを発表しました。




(2012年8月10日)

 CMCは今日、クラスター爆弾の被害により人生を変えられてしまった何万人もの人々への想いを胸に、クラスター爆弾禁止条約の第3回締約国会議の1ヶ月前からのカウントダウンを始めました。   

 今週末は、レバノンでの恐ろしいクラスター爆弾攻撃から6周年にあたります。さらに今週は、2008年のロシアとの1週間の戦争におけるグルジアへのクラスター爆弾攻撃から4周年にあたります。これらは、クラスター爆弾が無実の人々に与えるひどい被害と、この兵器が二度と使われてはならないことを思い出すための残念な記念日です。

 2006年の夏に多くのメディアの関心を独占していた1ヶ月の紛争で、イスラエルは400万ほどのクラスター爆弾の子爆弾を南レバノンに投下し、その半分は最後の3日間に投下されました。   

 レバノンの外務・移民大臣であり、現在のクラスター爆弾禁止条約の議長でもあるアドナン・マンスール博士は、この攻撃が国に与えた衝撃について次のように語っています。 

 「これらの壊滅的な攻撃は、何十万もの不発弾を残し、停戦後の最初の6週間で100人以上が死傷しました。」

 紛争から数年が経ち、南レバノンの不発弾の状況が明らかになってきました。『クラスター爆弾モニター』によると、は2011年の12月までに654人の犠牲者を出し、そのうちの5分の1は子どもでした。

 このクラスター爆弾の大掛かりな使用による無差別な攻撃がきっかけとなり、将来のクラスター爆弾の使用を禁止するための人道的危機感を大きく煽りました。紛争から6ヶ月後、オスロ・プロセスの元で議論が始まり、クラスター爆弾禁止条約への合意へとつながりました。

 「この人道的な条約が人々の役にたっていることはとても心強いです」とマンスール博士は言います。

 「世界の国々が自らのクラスター爆弾の備蓄を破棄したり、将来この兵器によってもたらされるであろう被害を防いだことは大きな実績です。

 世界的な勢いの元に世界からクラスター爆弾をなくし、これらの兵器による被害を我々が生きているうちに終わらせることが我々の心からの願いです。」

 この記念日に、CMCのメンバーは全ての犠牲者 – 家族、生活、四肢や命を失った多くの方々 – を覚えます。

 クラスター爆弾が二度と使われないようにという強い決意の元、CMCのメンバーはこの1ヶ月、自国の政府に第3回締約国会議に出席し、共通のゴールに向かってできることを示すよう世界的な働きかけをします。

 多くのことが既に行われました。例えば南レバノンでは、不発弾が除去されて多くの土地が人々の元に返され、クラスター爆弾被害者の数は大きく減っています。最新の『クラスター爆弾モニター』で報告された2011年の不発弾被害者の6人は、2010年にレバノン地雷対策センター(LMAC)によって報告された25人から大きく減っています。

 レバノンのCMCのメンバーは「6年の苦しみの後、私の国でのクラスター爆弾の脅威の終わりが見えてきたことを嬉しく思っています。また、レバノンがこの恐ろしい兵器を禁止するための条約のリーダーになったことを誇りに思います」と語りました。

 2008年にクラスター爆弾禁止条約に署名し、2010年11月5日に批准したレバノンは、去年の9月にベイルートで行われた第2回締約国会議以降、条約の議長として積極的に条約を促進してきました。レバノンは来月の第3回締約国会議で議長をノルウェーに引き継ぎます。グルジアはまだ条約に加盟していません。

 世界の過半数が禁止条約に加盟していますが、全ての国がクラスター爆弾の使用、生産、保有、移動を禁止し、不発弾の除去の備蓄の廃棄に期限を設けるこの人道的な条約に参加する必要があります。条約はクラスター爆弾被害者への支援も義務づけています。

ICBL-CMC
ルーシー・ピンチェス

 

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