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「地雷なきEU」がスタート ポーランドのオタワ条約批准で 地域共同体初の全加盟国批准を達成(JCBL)

2013-06-11 15:04:43

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JCBLlogo120-2昨年12月27日にポーランドが地雷禁止条約(オタワ条約)を批准しましたが、法的効力は、批准から6ヶ月後に発することとなっているので、実質的には、今月1日からポーランドは地雷を作らないし、使わないし、持っているものは廃棄をするし、とにかく地雷を本当になくします、ということになりました。

 そしてこれでEUはすべての加盟国が地雷を禁止したことになりました。世界の地域機関で加盟国ぜーんぶが条約に入ったのは、EUが初めて。EUで条約担当のスロバキア大使コバチ氏は、「EUで加盟国全部がオタワ条約に入ることができたのだから、他の地域でも同じことが可能だということです。特にアメリカとアフリカはあと少しの国が入ればよいのですから」と話しました。

 今、オタワ条約の加盟国は161ヵ国。アメリカ大陸では米国とキューバが、アフリカ連合では、エジプト、リビア、モロッコが条約に入っていません。アジア地域は残念ながら、もっとも条約に入っていない国が多い地域です。

 オタワ条約ができてから、25の国で地雷原がなくなりました。このうちの4ヵ国はEUの国です(ブルガリア、デンマーク、フランス、ギリシャ)。また、これまでに世界で4410万の保有地雷が廃棄され、そのうちの2100万個以上がEU24ヵ国で廃棄されました。

 オタワ条約の第13回締約国会議は、今年12月2日からジュネーブで、5年に一度の再検討会議は来年モザンビークで開かれます。

 

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