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|インドで50年間も鎖につながれ虐待され続けた象が 動物愛護団体の救出を受けて、滂沱の涙を流した。(FGW) |
インドで50年間も鎖につながれ虐待され続けた象が 動物愛護団体の救出を受けて、滂沱の涙を流した。(FGW)
2014-07-09 12:33:17
インドで50年間も虐待されていた象が、動物愛護団体に解放された際、目から大量の歓喜の涙を流し続け、救助した人々を驚かせるという”事件”が起きた。
Internatonal Business Timesの報道によると、象や一部の動物は、人間と同様、感情が高ぶると涙を流すという。
Ludovica Iaccino氏の記事によると、インド象のRajuは薬物常習者によって子象のころに捕えられた。この所有者はRajuをかわいがるどころか、棘のついた鎖で縛りつけ、食事もろくに与えなかった。このため、Rajuは飢えを満たすため、鼻で届く範囲にあった紙やプラスチックを食べるなどの苦痛を強いられてきた。
象の虐待を知った動物愛護団体が、深夜にひそかに忍び込んで、Rajuを開放した。長年、自由を阻んできた鎖を解かれ、体が自由に動くことを実感したのか、Rajuの目からは、活動家が救済の作業をしている合間に、大量の涙があふれ出てきたという。涙は作業中止まらず、顔中が水で覆われたようになった。
救出作業の活動家たちもこのRajuの反応に驚いた。救出作業に加わった Wildlife SOS UKのPooja Binepal氏は.みんなびっくりした。そして、全員が感動した。彼は自分が自由になるということを理解して感動したことがわかった」
専門家は、「象は威厳があるだけでなく、非常に知的な動物で、悲しみの感情を持っていることがわかっている。半世紀に及ぶ虐待が、どれほど彼の心を傷つけていたのか、ということだろう。そして、苦痛を克服した際、その感情(うれしさ)から泣くのだと信じられている」と語っている。
Rajuを救助したWildlife SOSOは長年の虐待で傷ついた彼を、インドにある象のサンクチュアリに移して、傷の回復をさせるという。同団体は、Rajuの新しい人生(象生か)の始まりのために、募金活動も始めた。
Rajuを虐待してきた所有者は、救出作業を妨害するなど抵抗したという。象に対して経済的な所有権があるとしても、象に対して虐待する権利は人間にはない。その経済的な所有権も、人間が、象や他の動物の生きる権利を蹂躙するものとして認められるはずはない。人類の横暴が続くと、自然の摂理を歪め、そのつけは地球上のすべての生態系を脅かすことになる。温暖化問題はその象徴である。
http://www.ibtimes.co.uk/india-elephant-raju-cries-copious-tears-rescue-50-years-torture-1455703